2011年2月19日土曜日

平成23年2月19日 天狗塚  雪崩


平成23年2月19日 YouTube 天狗塚 付近 雪崩
http://www.youtube.com/watch?v=qCEtCUjkosI 

平成23年2月19日 天狗塚
平成23年2月19日天狗塚山頂から 見ると 雪崩たところが 視認できる。
南面に 雪崩箇所が いくつも 見えた。平成23年2月19日
天狗峠 お亀岩間 で いちはやく 崩れる箇所は この南面。
雪庇崩壊も はやい時期に おこる
平成23年2月19日撮影
天狗峠 東面 樹林帯まで達する 雪崩がおきていた
平成23年2月19日撮影
平成23年2月19日撮影
天狗峠 東面、気持ち良い雪面だが
ここも ある時期 雪崩がおこり デブリが 堆積する。
この沢での 大休止 など とてもリスクが高く 危ないが、
この雪崩地形の中で 休憩する 全く無知な パーティーを見かけたことがある
よっぽど 雪風呂好きで ドップリ はいりたいのかな?

2011年2月17日木曜日

2007年12月31日 槍平 遭難事故の 報告書


2007年12月31日 槍平 遭難事故の 報告書


夏期小屋から10m。まさか こんな場所で 雪崩!

と思いおこしましたが 悠久の自然の営みにくらべ 、人間の経験など ごく わずかなもので とても しりつくすことなど できないものなのだ と 再認識しました。

亡くなられた方々に あらためて ご冥福を お祈り 申し上げますとともに

お二人に捧ぐ この報告書が 心からの 追悼と ご供養になるものと信じます。 合掌。




関係者へのヒアリングにはじまり、たびかさなる 現地調査など 事故にいたる いろいろな要因を あらゆる角度から 詳細かつ綿密に分析・検討されまして、困難な調査 編集作業をへて ここに報告書にまとめあげられました ご一同様の ご労苦にたいし 深く感謝と敬意を表す次第です。

報告書には 出川あずさ さん の 「槍平雪崩事故について」が特別寄稿されていました。

雪崩リスクの軽減





『~山岳ユーザーのための~雪崩リスク 軽減の手引き』出川あずさ・池田慎二 著 

特定非営利活動法人 日本雪崩ネットワーク 2010年12月24日 東京新聞 出版局


2007年12月31日 槍平 遭難事故の 報告書

 
『~山岳ユーザーのための~雪崩リスク 軽減の手引き』出川あずさ・池田慎二 著 
特定非営利活動法人 日本雪崩ネットワーク 2010年12月24日 東京新聞 出版局



2011年2月12日土曜日

2011年2月12日(土) 石鎚山 雪崩(「某 山岳会」の記録から 引用)


2011年2月12日(土) 石鎚山 雪崩

「某 山岳会」の記録から 引用

2011年2月12日(土) 
 9:50 二の鎖元→14:00 ロープウェイ成就駅  への下山中 雪崩に遭遇

「....テントを撤収し、装備を整えて下山開始。歩いているうちにますます視界が悪くなり、時々強い風が吹く。不安定な天候の中、樹林帯の中をジグザグに下山していく。完全なホワイトアウト状態ではなく、かすかな視界はあったが、どこが登山道なのかはまったくわからない。地図で確認しながら進んでいく。N尾さんはどっちに進むのか少しでも迷ったら、勘で先に進まずに必ず地図やコンパスで確認し、慎重に判断していく。あの悪天候の中、そうやって行動できることはとても大変なことだと思った。こんなピンチの状況下でのN尾さんの判断力はほんとうにすごいと思った。もしN尾さんがいなかったら間違いなく遭難していたと思う。

そんな悪天候の中、樹林帯をトラバースしながら下山していたところで、なんと雪崩に巻き込まれる。誰かが、「雪崩!!」と叫んだ次の瞬間には、頭上の斜面を雪崩がすごい勢いで流れてきた。最後尾にいたK藤さんと、その前にいた私が雪崩と一緒に斜面を数メートル転がっていく。雪崩と一緒に斜面を転がりながら、背負っているザックが重くて体が仰向けになってしまい、顔が下の方に埋まってしまいそうで怖くて、必死でもがいてうつぶせ状態になった。雪が体に被さって足は重くて動かなかったが、顔だけでも出そうと必死で両手でもがいて顔を出す。ああ、助かった!!よかった!!幸い小さな雪崩だったので自力で脱出することができたが、もしもあれが大きな雪崩で、体の上に雪がどんどん被さってしまったら、重くてもうびくりとも動くことができなくなるのかなと思うと、とても怖くなった。

それからは雪崩の恐怖と戦いながらの下山となった。雪崩れそうな箇所にさしかかると怖くてたまらなかった。万が一雪崩れた場合の、ピッケルを雪に刺す制止体制を教えてもらう。なるべく雪崩そうな箇所を避けながら下山していった。相変わらずホワイトアウトで視界が悪く、風が音を立てて吹く。半分は下っただろうか。このあたりからは登ってくる登山者とちらほらすれ違うようになった。登山者とすれ違うたびに、N尾さんが雪崩の危険のことなどを説明する。

途中で引き返しているパーティーもいたが、そのまま登っていく人たちもいた。今、登ってきた人たちのトレースが残っていたので、このトレースをたどって行けば迷わずに下山できる、そう思ってトレースをたどっていくが、相変わらずの吹雪のせいで、10 分もしないうちにトレースは跡形もなく完全に消えてしまう。

このときは雪山の恐ろしさを感じた。それからも下山するパーティーに道を譲ったり譲られたりしながら下山を続けた。もう雪崩の心配はないというあたりまでくるとかなりほっとした。さらに歩き続けていると、ようやくロープウェイの駅が!!上の方は吹雪で大荒れなのにこのあたりまで下りてくると、うそのように風もやみ穏やかになる。ああ、無事生還できた。一同、緊張がほどけてほっとした顔になる。....」

PDFファイル

http://pinnacle-mountain.jp/hp/report/2011/20110211-12-ishiduchiyama.pdf








2011年2月11日金曜日

雪崩注意報


雪崩注意報

四国でも 冬から 春先などに よく 雪崩注意報が出されることがあります。
以前は あまり気にすることなど なかったのですが、雪面の具合など やはり 気にするようになってきました。

南風など 急な温度上昇などで 急速な 雪解けが 進むようなときや、堅い雪面に 新たに積もった 不安定な雪など、いつなにが 起きても おかしくないのです。 


雪国では しょっちゅう 「なだれ注意報」が出ている。

北陸と 四国の

なだれ注意報の 発表基準を 比較してみた。

四国地方 なだれ注意報発表基準
(融雪注意報は 無し)
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徳島地方気象台
今年の なだれ注意報は3年ぶりとか

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徳島地方気象台
■なだれ注意報

積雪の深さ 50cm以上あり
次のいずれか

 1 降雪の深さ 20cm以上
 2 最高気温 7℃以上(徳島地方気象台での観測値)
 3 降水量 10mm以上

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高知地方気象台

■なだれ注意報

積雪の深さが50cm以上あり次のいずれか
 1 降雪の深さ20cm以上
 2 最高気温が2℃以上
 3 かなりの降雨
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松山地方気象台

■なだれ注意報
①積雪の深さ20cm以上あり降雪の深さ30cm以上
②積雪の深さ50cm以上あり最高気温8℃以上又はかなりの降雨*松山地方気象台の値

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高松地方気象台

■なだれ注意報
①積雪の深さ20cm以上あり降雪の深さ30cm以上
②積雪の深さ50cm以上あり最高気温8℃以上又はかなりの降雨*高松地方気象台の値

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北陸地方 なだれ注意報・融雪注意報発表基準


富山地方気象台

■なだれ注意報

1. 降雪の深さが90cm以上あった場合
2. 積雪が100cm以上あって日平均気温2℃以上の場合

■融雪注意報
1. 積雪地域の日平均気温が12℃以上
2. 積雪地域の日平均気温が 9℃以上かつ日平均風速が5m/s以上か日降水量20mm以上

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金沢地方気象台

■なだれ注意報

①降雪の深さが50cm以上あって気温の変化の大きい場合(昇温)
②積雪が100cm以上あって金沢地方気象台の日平均気温5℃以上、又は昇温率(+3℃/日)が大きいとき (ただし、0℃以上)

■融雪注意報

①積雪地域の日平均気温が13℃以上
②積雪地域の日平均気温が10℃以上、かつ日降水量が20mm以上

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福井地方気象台

■なだれ注意報

①降雪の深さが 50cm以上あった場合
②積雪が 100cm以上あって最高気温 10℃以上の場合

■融雪注意報

①積雪地域の日平均気温が 12℃以上
②積雪地域の日平均気温が 10℃以上かつ日降水量が 20mm以上

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新潟地方気象台

■なだれ注意報

1. 降雪の深さが50cm以上で気温の変化が大きい場合
2. 積雪が50cm以上で最高気温が8℃以上になるか,日降水量20mm以上の降雨がある場合


■融雪注意報

1. 積雪地域の日平均気温が10℃以上
2. 積雪地域の日平均気温が7℃以上,かつ,日平均風速5m/s以上か日降水量が20mm以上